北海道道北地方の日本海側、海の中からそのまま立ち上るようにそびえる増毛山地。その最高峰・暑寒別岳(1492m)から西側を見た眺望です。
南側から流れ出した雲海が、眼下の群別岳(1376m)を越えようとしています。
その向こうには、晴れ渡った青空と日本海が青いスクリーンのように広がっています。
暑寒別岳は雲海が発生しやすい山ですが、その雲海を撮影するためには、早朝のうちに頂上に立たなければなりません。
陽が昇ってきて気温が上がると、雲海はどんどん上昇してきて、頂上は雲の中に入ってしまうんです。
そのため、眼下に広がる雲海を撮るには気温が低い早朝でなければならないのです。しかし、暑寒別岳の頂上まで10kmあり、急いで登っても4時間ほどかかります。
この日は、暗いうちから出発して、休憩なしで頂上まで登りました。
おかげで、最高の雲海に出会うことができました。
ただ、暑寒別岳は、ヒグマの多い山なので、早朝、夕方は、特に気をつけてください。
熊避けの鈴などを付けて登るようにしてくださいね。