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# 子育て

誘惑に負けない子を育てるには?「マシュマロテスト」から学べるコツ

最後までやり抜く子はここが違う
ゲームばかりしている子も、勉強嫌いの子も、自分から勉強するようになる! 中学受験専門塾・伸学会の菊池洋匡代表と、秦一生氏による共著、『「やる気」を科学的に分析してわかった小学生の子が勉強にハマる方法』は、わが子を「勉強好き」にするメソッド満載の一冊だ。人生で成功するためにもっとも必要なものとして知られる「グリット」。誘惑に負けず、最後までやり抜く力をつけさせるには、どうすればよいか。教育のプロである二人が伝授する。

「目先の誘惑」に打ち克つには

やせてすっきりボディになりたいのに、目の前のケーキをガマンできない……。そんな悩みや後悔を多くの人が抱えています。

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同じように、子どもも成績を上げて志望校に合格したいのに、目の前のゲームやテレビをガマンすることが難しいもの。テストが終わった後で、「なんでもっと勉強しなかったんだろう……」と後悔するのです。

目先の誘惑に打ち克ち、未来の目標のために行動できるようにするにはどうしたらいいのでしょうか?

「今すぐもらえる1万円と来年もらえる1万1千円、どっちがいい?」

こう問われたら、どっちを選びますか? きっと迷うのではないでしょうか。子どもたちにも試しに聞いてみたら、多くの子は「今すぐ1万円がほしい」と答えました。

 

金額を上げて「来年まで待てば2万円もらえるけど、どっちがいい?」と聞いても、それでも「今すぐ1万円」と答える子もいるほどです。

これは人間の脳の性質によるもので、「時間割引」と呼ばれます。未来のメリットは、目先のメリットに比べて小さく感じてしまうのです。

しかも、子どもの時間感覚は大人とは大きく異なります。時間感覚はだいたい年齢に反比例するという説がありますが、それに従えば10歳の子どもの時間感覚は、40歳前後の人の4倍長く感じるということです。

つまり、子どもにとっての1年後は、40歳前後の人にとっての4年後と同じ長さに感じるということ。子どもには「時間割引」が大人以上に強力にかかるのです。この「時間割引」の克服が、未来の目標を達成するためのやる気の維持には欠かせません。そのためのトレーニングが必要なのです。