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気づかないうちに「熱中症死」…高齢者の「かくれ脱水」を食い止めよ

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2019年の7月1日から8月18日の間、東京23区だけで熱中症による死者数が100人を超えました。しかもその9割が65歳以上の高齢者。暑い日がまだまだ続くなか、「すぐにやるべき対策」について最新事情をまとめます。 オリジナルサイトはこちら

本人も周囲も気づかないうちに…

ここ数年、夏の暑さが厳しくなっています。夏の間は熱中症予防をしている方も多いと思いますが、秋や冬でも熱中症になることはありますので、つねに対策を怠ってはいけません。

高齢者は他の世代に比べて熱中症になりやすいため特に注意が必要ですが、昨今、注目されている「かくれ脱水」をご存知でしょうか?

かくれ脱水とは、脱水症になりかけているのに、目立つ症状がない状態です。そのため、本人も周囲の人も気がつかず、対策をしないまま重篤な症状に進むこともあります。特に高齢者は、体内に貯めておける水分量が少なく脱水症になるリスクが高いため、必然的にかくれ脱水になることも多くなります。

熱中症気づかないうちに熱中症になるリスク、ご注意を! Photo by Ashkan Forouzani IR on Unsplash

そもそも、脱水症は熱中症の原因となるものです。

人間の体の多くは、水分(体液)でできています。暑い環境で仕事や運動などをすると体温が上がり、汗をかくことによって体を冷やそうとします。そして、大量に汗をかき続けると体液が不足して、脱水症という状態になります。こうなると汗も出なくなり熱中症に進んでしまう可能性が非常に高くなります。

これが熱中症発症のメカニズムであることから、脱水症の予防は熱中症対策の基本と言えるのです。

なぜ、高齢者は脱水症になりやすい?

通常、成人男子の体には体重の60%程度の水分が含まれていますが、65歳以上のいわゆる高齢世代では、この水分量が体重の約50%に減少します。

加えて、高血圧や糖尿病などの持病のため、発汗や排尿を促す、あるいは抑制する薬を服用しているといった人も少なくありません。

また、年をとると温度の変化やのどの渇きに気づきにくくなります。

このようなことから、高齢者は脱水症を起こしやすく、認知症を患っている人では、体調の変化をうまく伝えられないこともあるでしょう。そのため、脱水症になりかけていても本人や周囲が見逃してしまい、かくれ脱水になりやすいのです。

高齢者Photo by Getty Images

高齢者はもともと体内の水分量が少ない上、脱水症を起こすと急激に熱中症に進行する可能性が高く、突然重篤な状態になることもあります。さらに、高齢者の場合、熱中症に進行すると重症化しやすいというデータもあります。

したがって、高齢者の熱中症対策では、「かくれ脱水を予防し見逃さないこと」が非常に大切です。

知っておくべき「サイン」

とは言え、かくれ脱水は、本人も周りの人たちも気づきにくいため、やっかいなものです。そこで、かくれ脱水を見逃さず効果的に対策ができるよう、そのサインとなる変化を知っておきましょう。