FC今治・橋本英郎の挑戦〜Jリーグが地域社会を救う日

サッカー×地域貢献×IT
二宮 寿朗

地域貢献はクラブのPRにもなる

サッカーを窓口に企業も行政も協力しやすいようなイベントを開催して、地域活性化につなげたい。画期的な上島町のイベントはその第一歩となった。

元日本代表監督の岡田武史氏がオーナーを務めるFC今治は元々、地域貢献、国際交流に力を入れてきたクラブだ。全国から高校生、大学生、若い社会人を集め、地域社会の課題解決を目的としたワークショップを開講する「バリチャレンジユニバーシティ(BCU)」は毎年の恒例となっている。

愛媛県越智郡上島町で開かれた「U-12 PUENTE FESTIVAL」の様子(C)PUENTE FESTIVAL

地元の子供たちを集め、自然教育などにも力を入れている。橋本の活動はクラブの理念を応用した形である。選手がアイデアを出して活動し、そこにクラブが協力するという形も新しいと言える。

また、橋本は2月にセレッソ大阪の都倉賢とともに有料制の「Jリーガーとキャリア研究サロン」を開設した。オンラインサロン内のコミュティを通じて、新しいコンテンツづくりを生み出していくという試みが狙いのひとつにあるという。

サッカーの強みはJリーグのクラブが全国各地にあり、地域にタッチしやすい環境にあることだ。なかには人口減少に悩む都市だってあるだろう。彼らはそこで生活し、地域のために奮闘する姿を示すことで共感も得られやすいと言える。地域貢献は、クラブのPRにもつながる。一緒に触れ合った子供たちがそのクラブのサポーターとなっていけば、結びつきは一層強まっていく。

 

橋本は言葉に力をこめる。

上島町のイベントは継続的に開催できればいいなって考えています。初めての難しさが今回はありましたが、認知してもらった次回はもっともっと有意義なものになるんじゃないかって思います

サッカー×地域貢献×IT。

橋本英郎の試みが今後、広がりを見せていく可能性は十分にあるように思う。