毎日飲んでもイマイチ効かない…そんな薬は「相性が悪い薬」の可能性

無用なリスクを抱えることにもなる
週刊現代 プロフィール

生活習慣病は自己観察が肝

糖尿病も、薬の種類が多く、自分に合わない薬を飲み続けている人が多い。兵庫県に住む中下博さん(68歳)が語る。

アクトス(ピオグリタゾン塩酸塩)という薬を処方してもらっていたのですが、なぜかどんどん太っていって、体調が悪くなったんです。

医者に聞くと、アクトスを飲むと体重が増える人がいるとのことで、メトホルミン(メトホルミン塩酸塩)という薬に替えてもらいました。結果、体重がもとに戻り、糖尿病も改善に向かいました。太り始めたときに、思い切って尋ねてよかった」

 

都内の病院に勤めるある内科医も、患者によって薬を替えることはよくあると明かす。

「あくまで患者個人個人によってケースは違いますが、糖尿病の場合、インスリン分泌を促進する薬を出すことが一般的です。

しかし、インスリンはがん細胞を増やす可能性があることが指摘されていて、長く使用することには注意しなければなりません。

そこで、代わりにメトホルミンを出すことがあります。2型糖尿病の対策として使われる薬ですが、長期使用にも向いている」

患者数70万人、予備軍は700万人いると言われる痛風も、同じ薬をずっと飲んでいるのに、なかなか尿酸値が下がらないと悩む患者が多い。きよすクリニックの伊藤喜亮院長が解説する。

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「痛風の患者さんには、まず尿酸値を下げるザイロリック(アロプリノール)という、市販後年数が経過しており、効果や副作用がよくわかっている薬の使用を考えます。

しかし、体質から尿酸値が下がらないという人がいる。その場合、尿酸を尿から出しやすくするためにクエン酸製剤を出すことがあります。

また、代替薬としてフェブリク(フェブキソスタット)という比較的新しい薬を出すことも。ザイロリックでは尿酸値が下がらなかったという方にも効果が出ています。

生活習慣病の薬というのは、命に関わるような症状が出ている場合を除き、医者もいきなり強い薬は出さないものです。

まずは作用がマイルドなものから出して、その後の様子を見ていく。医者の出した薬ですべてが良くなるとは思わず、異変があったり、効果を感じられないこともあると認識しておくべきでしょう」