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毎日飲んでもイマイチ効かない…そんな薬は「相性が悪い薬」の可能性

無用なリスクを抱えることにもなる

おカネと時間の無駄

「コレステロールの数値が高くて、医者からはリポバス(一般名シンバスタチン、以下薬のカッコ内は一般名)という薬を処方されていました。

比較的軽度の高脂血症(脂質異常症)の患者に出す薬とのことでした。ところが、3ヵ月ほど飲んでも、一向に数値が改善されなかった。

思い切って医者に告げたところ、生活のことや食事のことを聞かれました。結果、毎日飲んでいるお茶とリポバスの相性がよくないということがわかり、メバロチン(プラバスタチンナトリウム)という薬に替えてもらったところ、劇的に数値が改善されました。

もしあのとき、私のほうから切り出さなければ、ずっと同じ薬を出されていたかもしれません」

 

都内在住の坂崎裕子さん(59歳、仮名。以下医師を除きすべて仮名)の体験談だ。
残念なことに、医者のなかには患者の容態もろくに診ずに、「この病気ならこれを出しておけば大丈夫だろう」と、判で押したように同じ薬ばかり出し続ける人がいる。

「この病気には、この薬を飲むといい」

医者にそう言われて薬を飲んでいるのに、なかなか効果が出ない、いや、それどころか調子が悪くなった気がする。そんなときは、薬を疑ってみるべきだ。高血圧で悩む、埼玉県在住の山中雄二さん(69歳)も、こんな経験を明かす。

「体の調子が悪いので、近所の医者に診てもらったところ、高血圧だということで、タナトリル(イミダプリル塩酸塩、ACE阻害剤の一種)という薬を処方されましたが、3ヵ月近く飲んでも、血圧が下がらない。

医者は『半年は飲み続けないと効果がない』と言って、同じ薬を出してくる。ところが半年たっても下がらないので、別の病院に相談に行くと、二次性高血圧という、普通の降圧剤では治らない病気だと判明したんです。

結局、血圧は下がったのですが、最初の医者の自信は何だったんだろうか、と……」

山中さんは半年にもわたって自分に合わない薬を飲み続けて、おカネや時間を無駄にし、無用な副作用のリスクを抱え込んできたことになる。