「病院を移って、命が助かった」重病患者たちの驚くべき告白

有名な病院だから、いいとは限らない
週刊現代 プロフィール

本当に納得していますか

結局、患者にとって重要なのは医者と密なコミュニケーションが取れているか。そして、その治療に自分自身が納得しているかなのだ。

東京医科大学病院で高血圧の治療を受けていた高田信二さん(60歳/仮名)も、医者とのコミュニケーション不足に不満を抱き、病院を替えた。

「私は高血圧の治療のために東京医科大に通院していました。東京医科大は高血圧の治療では有名なので、安心していたんです。

ところが、予約時間から2時間経ってようやく呼ばれた診察室でも、先生が向き合ってくれない。薬の量ばかり増やされるだけで、診察時間はたったの数分です」

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そんな折だった。日に日に増えていく薬の量を案じた高田さんの妻が、自分が普段から内科の診療を受けている聖母病院(東京・新宿)への転院を勧めてきた。

「どうせ何も変わらないと思いながら聖母病院に行ってみたんです。すると、担当医が驚くほど丁寧に話をしてくれた。日頃から専門家に聞きたかった高血圧の疑問も気兼ねなく質問することができた。

そうなると不思議なもので、『先生が向き合ってくれるんだから、自分も努力をしないと』と思うようになるんです。その結果、薬の量は減らしながらも、数値は落ち着いてきました」

 

とちぎメディカルセンターしもつがで白内障の手術を考えていた吉田郁恵さん(74歳/仮名)も流れ作業のような病院側の対応に嫌気が差し、心変わりした。

いくら今では比較的簡単だとされる白内障の手術でも、自分の身体を預ける気にはなれなかったのだ。転院先の自治医科大学附属病院では効率的でありながらも丁寧な患者対応を目の当たりにし、安心して手術を受けることができた。

今回、取り上げたケースは、必ずしも小さな病院から大きな病院へと替えたわけではない。また、もともと診てくれた医者のなかには腕が良いと評判の医者もいる。

だが、大病院や有名な医者だからといって自分に合っているとは限らない。少しでもよくなるために病院を替えるのは、患者にとって当然の選択肢なのだ。