「病院を移って、命が助かった」重病患者たちの驚くべき告白

有名な病院だから、いいとは限らない
週刊現代 プロフィール

病院を替えて症状が良くなることがあるのは、がんだけではない。

「前の病院では高血圧を抑えるため3種類の降圧剤を処方されていました。でも全然血圧が下がらない。動悸でいつも心臓がバクバクしている状態でした。血圧は150㎜Hgを下回らず、毎日薬を飲んでいるのに効果が出なかったんです」

こう語るのは66歳の女性・蓑田典子さん(神奈川県/仮名)。彼女は育生会横浜病院からいつき会ハートクリニック(東京・葛飾)に転院した。

「もともとは突発的な頭痛が治まらないので、育生会横浜病院に行ったんです。そこで高血圧と大動脈弁閉鎖不全と診断されました。この病気は心臓にある大動脈弁の閉まりが悪くなり、押し出された血液が心臓に逆流してしまうもの。

育生会で処方されたのは、服用することで脈拍を遅らせるβブロッカーという薬。これが良くなかったんです。大動脈弁閉鎖不全を起こしている人がβブロッカーを使うと、病気を悪化させてしまうことがあるそうです。

本音を言えばいつまで経っても下がらない血圧の数値に疑問を持っていました。それでも先生を前にすると遠慮して転院なんか切り出せない。ようやく違う病院に行きたいと意思表示できたのは、通い始めてから半年後でした」

蓑田さんはいつき会ハートクリニックに移ってからβブロッカーを中止。さらに担当医が心臓に人工弁をつける手術をし、まずは大動脈弁閉鎖不全を治す方針を打ち出した。現在では蓑田さんは服用する薬を最小限に抑えながらも、血圧は安定。良好な状態を維持している。

 

都内在住の吉岡滋さん(59歳/仮名)は今年1月、駅で階段を踏み外して足の靭帯を断裂。救急車で運ばれた順天堂大学医学部附属順天堂医院では、手術をせずにギプスで足を固定する保存療法が採られた。

「この方法だと痛みも続くし体を動かすたび足がギシギシと音を立てる。それがとにかく嫌で仕方なかったんです。順天堂の先生に手術できないかと聞いても、『これが標準治療ですから』と取りつく島もない。

そんなとき、医者の友人に『至誠会第二病院なら手術してくれる』と教えてもらった。さっそく至誠会の先生と面談をすると『治療に決まったルールはないんです。患者さんが手術を望むのなら尊重します』と背中を押してくれました。

その場で日程を決めて、5日後にはすぐに手術をしました。結果、保存療法よりもずっと早く普段の生活に戻ることができた。いま振り返っても、あのときの決断は正しかったと思います」

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同じく整形外科のケース。10年以上苦しめられてきた腰痛で昭和大学病院の治療を受けた久保田俊之さん(69歳/仮名)は、担当医から「この腰の状態では、これから何をしても完治することはない」と言われたことに失望。

慶應義塾大学病院へ転院し根気強くリハビリを続けたところ、少しずつ痛みがひいてきた。