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消費税10%の「軽減税率」日本全国でこれから「大パニック」になる

複雑すぎてクレームの嵐へ
小田切 隆 プロフィール

ケータリングは「×」だけど、出前は「〇」なんです

では、さらに応用で、「桐の箱入りメロン」のような高価な容器に入った食品はどうなるのだろうか。

このケースでは、もしも箱に会社名が印刷されるなどしてほかの目的で使うことができなければ、箱は「通常必要なもの」と判断され、軽減税率の対象となる

しかし、桐の箱に会社名などが印刷されず、ほかにも使えるものなら、おもちゃ付きお菓子と同じ考え方となる。つまり、桐の箱入りメロンの全体の税抜価格が1万円以下で、かつメロンの価格がその3分の2以上なら8%となるのだ。しかし、全体の税抜き価格が1万円を上回るか、1万円以下であっても、メロンの価格が3分の2未満なら10%となる。

〔photo〕iStock

このほかややこしいのは、調理や配膳、料理の温め直しなどを伴う「食事の提供」は、軽減税率の対象外で10%になることだ。

たとえば、会社で開くパーティーなどに出張してもらうケータリングサービスは会場で調理、盛りつけなどを行う「食事の提供」になるので、10%となる。しかし、会社や自宅などに頼むピザやラーメンなどの出前は、業者が配達先で温め直したりしなくていいので、軽減税率の対象となり、8%だ。

 

同じように、ホテルのルームサービスカラオケボックスでの料理の注文は10%となる。列車の食堂車を使う場合も10%だが、列車の自分の座席で移動販売から買う場合は8%。学校給食や、一定の条件の下でだが、老人ホームでの食事の提供は例外的に8%となる。

ちなみに、サービスに新しい税率が適用されるかどうかは、サービスを受けるタイミングで決まる。たとえば、ケータリングサービスを9月中に申し込み、支払いをすませても、実際にサービスを受ける日が10月1日の後なら、原則、新税率の10%となる。