日本一の殺人生物、スズメバチの大疑問に答えます!

日本で唯一人! ハチ大好き芸人の教え
丸沢 丸

「アナフィラキシーショック」は1回刺さされただけでも起きる!

そもそも、「アナフィラキシーショック」って、何でしょうか?

2度目に刺された時に、抗体が過剰に反応する現象のこと?
いえいえ、違います。

ハチに刺される→体に入ったハチ毒によって、血圧低下、呼吸困難、意識喪失などのアレルギー反応が起こる→これが重症化することを、「アナフィラキシーショック」と呼びます。2回以上刺された場合はもちろん、1回刺された時でも起きることがあるのです。

 

つまり、
蜂毒によって引き起こされるアレルギー反応が重症化したのが「アナフィラキシーショック」!
アナフィラキシーショックはハチにはじめて刺されただけでも起きる可能性がある!
ハチに刺されて30分以内に症状が出たら命に関わるので、素早い判断と対応が必要!

30分という時間は、長いようであっという間に過ぎます! 

山の中で刺されてアナフィラキシーショックが出てしまったら……救急車は間に合うのか?

山に入る前に、ハチに刺された時のシミュレーションをしっかりしておきましょう!
アレルギーが不安な人はあらかじめ医療機関でハチ毒に対するアレルギー検査をしておき、刺されたときにハチの毒を吸い取る「ポイズンリムーバー」やアナフィラキシー対策用の「自己注射製剤」の携帯をおすすめします。

自己注射製剤

Q ハチって、1回刺したら終わりなんでしょう?
A いえいえ、スズメバチは、何度でも刺せます。1回刺して死ぬのはミツバチです。

◇スズメバチの毒針は出し入れできる!

スズメバチの恐ろしい毒針をご紹介しましょう。
ハチの針は、産卵管が変化したものです。

産卵管とは、昆虫のメスが土の中や植物の組織内などに卵を産みつけるための生殖器です。みなさんの身近な昆虫だと、ハチ以外ではキリギリスやコオロギなどのメスのおなかの先にも、見た目にもわかりやすい産卵管がついています。

ハチの場合、卵を産みつけるという役割の他に、攻撃のために刺す、毒を注入する、という新たなオプションが加わっているのですね。

ミツバチとスズメバチの針の構造に大きな違いはないのですが、ミツバチは1回刺したら針が取れ死んでしまいますが、スズメバチは何度でも刺せるのです。

さらにスズメバチの毒針には、3通りの使い方があるのです。
まずは、①相手に刺して毒を注入するという、みなさんも知っている使い道。
そして、刺すのではなく、②針を見せることで「あぶないぞ! 近づくなよ!」と警告する、おどしの道具としての使い道。
最後に、③毒液を霧状に噴射して警戒フェロモンを発散するという使い道。

巣に危険が迫ったときなどに、スズメバチは巣の内外に向けて毒霧を噴出します。すると、仲間のスズメバチが緊急事態を知ってあつまってきます。警戒フェロモンで興奮したスズメバチが大群で襲い掛かってくるのです。

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