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失敗しない「脱サラ→起業」の方法を、成功者40人に聞いた

『さらば!サラリーマン』著者が語る

脱サラをテーマに選んだワケ

―反社会的勢力取材の第一人者として著名な溝口さんですが、市井のサラリーマンの取材も長年続けています。

さらば! サラリーマン』には、脱サラして起業し、会社に頼らない人生を選んだ40人の体験談が収められている。このテーマを選んだのはなぜですか?

私が月刊誌「Wedge」でサラリーマンをテーマに連載をはじめたのは30年ほど前のことです。JR東海が発行する雑誌で、新幹線で販売されていることからも、働き盛りの読者が多い。それは今も変わりません。サラリーマンというテーマは一貫しつつ、何回かタイトルを変更し、連載を続けてきました。

 

脱サラ、起業に焦点をしぼったのは、今から11年前です。当時、この国は長びく経済の停滞から抜けられず、契約社員、派遣社員の格差の問題、リーマン・ショックによる不況の真っ只中にあり、重苦しい雰囲気に覆われていました。

戦後長らく続いてきたサラリーマンという、勤め人のあり方が変わってきたと感じました。組織ゆえの人間関係の悩みも深い。精神衛生上の理由からも、会社を飛びだして新しいことを始めたいという脱サラ志向が醸成され、実行に移す人も増えていた。そこで、編集者と相談して、脱サラ、起業の経験談を聞こうと考えたんです。