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青くて苦いゴーヤを、自宅で「黄色くて甘いゴーヤ」に変える方法

単に実を熟せばよい

ワタ、真っ赤っ赤!

もとは沖縄県の郷土料理だったゴーヤチャンプルー。今ではすっかり暑い季節の定番メニューだ。豚肉の脂と卵の甘みでゴーヤの苦みが引き立てられ、ついつい箸が進んでしまう。シャキシャキとした歯ごたえも魅力の一つである。

しかし、ゴーヤが苦いのは、実が若いうちだけだということをご存じだろうか。私たちが見慣れたあの青くて涼しげな見た目のゴーヤは、実が熟する前の状態なのだ。

 

ゴーヤは完熟すると表皮が黄色くなり、中にある種とワタの部分は赤く染まる。そして苦かったワタがみずみずしい甘みを持つ。

種の周りのやわらかいワタをスプーンですくって口に運ぶと、フルーティーな香りが広がり、その味はまるで同じウリ科のメロンのようだ。

実際に、ゴーヤの生産が盛んな沖縄では、子どもたちのおやつとして完熟したゴーヤが出されている地域もある。

熟したゴーヤ(Photo by iStock)

それだけ美味しいのになぜほとんどのゴーヤは、熟すのを待たずに食べられてしまうのだろうか。理由としては、熟した後の見た目があまりよくないことが大きいとされている。

昔から「ゴーヤは熟すと爆発する」と言われており、完全に熟したゴーヤは赤い種を見せびらかすかのように実が割れてしまうのだが、この時に黄色い表皮から赤い種とワタが顔を見せる様子は確かにちょっとグロテスクだ。

また、実の中がヌルヌルとした感触になるので、腐っているのではないかと勘違いされることも多い。

それに加え、熟すと実がやわらかくなりすぎて、つぶれやすいため、流通が難しくなるという事情もある。

そうした事情が重なって、熟れた状態のゴーヤにはなかなかお目にかかることができないのだ。だが、スーパーなどで手に入る青いゴーヤを常温で放置しておけば、自宅でも完熟させることができるという。

百聞は一見に如かず。一度は「苦くない」ゴーヤを試してみるのはいかがだろうか。(富)

『週刊現代』2019年8月24・30日号より