# 英語

英語をモノにするには「文法を徹底的に」が結局いちばんの近道だった

リスニング、スピーキングにも効果絶大
倉林 秀男 プロフィール

文法がわかるとスピーキングの幅も広がる

クリスマスシーズンに「サンタが街にやってくる」という歌をよく耳にします。でも、この英語の歌詞の意味、ちゃんとわかりますか?

You better watch out
You better not cry
Better not pout
I'm telling you why
Santa Claus is coming to town

had betterの主語は自分(または自分たち)の場合と、聞き手に向けられた場合のyouを使うことがあります。前者の場合は「〜にしたほうがいい」という意味になり、We'd better be going.=「そろそろおいとまさせていただきます」のように使います。

しかし、主語にyouを持ってきた場合には強い助言をあらわして、もしそうしなければ、なにか面倒なことがおきる、ということも含意します。つまりshouldought toよりも相手に対して迫っていく感じがあります。ですので、通例は目上の人などには使わないとされています。

このhad betterのhadは弱く発音されることから'd betterと表記されたりします。さらにhadが省略されることや、主語が省略される形が見られるのがこの語句の特長です。この歌詞でもhadが省略されていると理解することができます。そして、had betterの否定の形はhad better not。二行目の歌詞でも、hadが省略されてYou better not cry.となっています。

そうすると、3行目までの意味は、「気をつけておきなさい、泣かないようにしておきなさい、(おこられて)すねたりしたらダメ(そうしてるといいことが起こらないよ)」という感じになりますね。文法を知ることで、そこに豊かなニュアンスが生まれることがわかると思います。

 

次の2つの進行形で書かれている文を見ていきましょう。現在進行形は目の前で起こっていることを描写することに使われるということは何となく理解できていると思います。しかし、I'm telling you why.は私自身が今やっていること(=話していること)を動的に描写するというものではありません。「私は、今、あなたになぜだか説明しているところです」というのではしっくりきません。

ここでは、これからやることを強調する役割を担っていると考え、「これからなぜだか教えてあげるよ」という意味になるわけです。つまり、「これから教えてあげるよ、だからよく聞いて」というように、後に来る情報がとても大事であると言うことを予告する役割をこの表現が担っているのです。