秋の日本株、いよいよ「黄金の大相場」がやってくる

ハロウィーンからすべてが始まる
今井 澂 プロフィール

催促相場

詳細に見ていこう。

まず、NYダウは7月30日に2万7198ドルを付けてから大きく下落し、8月5日には2万5717ドルまで落ち込んだ。一方、その翌日には2万6000ドルに回復し、8月8日には2万6378ドルまで戻すと、その後は一進一退だったところ、突然14日には800ドル下落という今年最大の下げ幅を記録。一気にNYダウは2万5500ドルを割り込んだ――というのが直近に至るまでの株価推移である。

この間に何が起こっていたかを改めて振り返ると、FRB(米連邦準備理事会)が7月31日のFOMCで「中途半端な利下げ」を決定し、トランプ大統領がパウエルFRB議長への「激しい批判」を繰り広げていた。

〔photo〕gettyimages

そして、14日の大暴落を受けてトランプ大統領は再び、「愚かだ」とパウエル議長を攻撃している。ブルームバーグやCNBCなどの報道もまた押しなべてパウエル議長に厳しい視線を注ぎ、そうしたムーブメントに寄り添うように、マーケットでは株価下落が起きている。

要するに、いま起きている急落相場というのは、マーケットがFRBに対して迅速で十分な利下げを要求する典型的な「催促相場」だと見るのが自然だ。

 

ではFRBがそれに応えるメッセージを出したり、FOMCでマーケットを納得させるだけの十分な利下げを行えば株価は回復するかといえば、じつはそう簡単でもない。

いま注目すべきなのは、ウォール街のヘッジファンドが「株価がどの水準まで下がれば」「買戻しに入るのか」という点に尽きる。

この視点から今後の見通しを考えると、じつはとても興味深いシナリオが見えてくる。