悪質すぎる「あおり運転・暴行事件」はなぜ起きたのか?加害者の心理

悲惨な事件を防ぐ「治療法」は存在する
原田 隆之 プロフィール

さらに最近では、常磐道の事件が連日報道されているさなか、愛知県内で、男が執拗なあおり運転の挙句、女性に怪我をさせ器物を損壊したとの容疑で逮捕された。容疑者は、現在のところ容疑を否認しているという。

これらの事件が、かくも注目を集めるのは、以前にも書いたが、誰もが被害者になる可能性のある身近な出来事だからであろう。

遠いシリアで起きている内戦の惨事は「他人事」としてとらえられても、全国各地の道路で起きているあおり運転は、いつ何時自分が巻き込まれるかわからないという恐怖を誰もが抱いてしまう。

 

加害者の共通点

今回の事件と東名の事件を見比べると、加害者には多くの共通点がある。まず、両者ともほぼ日常的にあおり運転を繰り返していたという点である。

普段から交通ルールを守っている優良ドライバーが、何かちょっとしたアクシデントがあったからといって、急に豹変することは考えにくい。このような常習性は、特筆すべきものである。

また、どちらのケースでも、いつ自分自身が事故に遭っても不思議でないような危険な運転の仕方をしている。

急な幅寄せ、急停止、高速道路上での停車、そして車から高速道路上に降りることなど、どれも1つ間違ったら自分自身も死亡してしまいかねないきわめて危険な行為である。

今回の動画を見ても、被害者に殴りかかる加害者をかすめて何台もの車が通過している様子が映っている。東名の事件では、被害者が死亡したが、これも加害者も死亡していてもおかしくない状況であった。