投資のプロがこっそり儲けている「高リスク・低PER投資」の凄み

「高クオリティ投資」も効くが
大川 智宏 プロフィール

「PER」の正しい使い方

そこで、同様にPERで銘柄を高群、低群に分け、それぞれの群でネット負債比率の投資効果を検証した。

値がプラスに出ていれば負債が多い銘柄が強く、マイナス方向に出れば逆に高負債銘柄は嫌われていることになる。

図:PER高低別 ネット負債比率の投資効果

拡大画像表示出所:Datastream

こちらも見事な鏡像だ。

高PER群はクオリティ選好、低PER群は負債の多い高リスク銘柄が好まれるようである。つまり、銘柄のPERの高低によって求められる投資スタイルが180度変化することになる。

 

これを踏まえれば、そもそも低PERの銘柄群に限定すれば、PER投資はまだ細々と生き長らえているようだ。

投資リスクは高いが、10年以上続いたクオリティ重視のバブルがいつ崩れるかも分からない。

割高銘柄に手を出しあぐねている場合、そして分散投資の一環として一考の価値があるだろう。