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投資のプロがこっそり儲けている「高リスク・低PER投資」の凄み

「高クオリティ投資」も効くが

「割安株」は終わった…のか?

日本株市場でPERなどの割安株投資が効果を失ってから、早いもので10年以上が経過した。

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いくら過去に一時代を築くほどの利益を生み出したとはいえ、割安株はもはやただ高リスクなだけの「安かろう、悪かろう」の株である。特に2018年以降の凋落ぶりは凄まじい。

図:2000年以降のPER投資効果

拡大画像表示出所:Datastream

この原因については諸説あるが、信憑性が高いのは投資家のリスク許容度の変化である。

割安株への投資は、そもそもリスクの高い手法だ。将来の成長性は高いが、短期的なネガティブ要因で株価が下落して割安化した銘柄に投資するので、目先に何らかの問題がある銘柄や、利益予想に信憑性が無い銘柄などが中心となる。

成長が実現されればそれが割安株の利益の源泉となるが、実現しなかった場合は割安のまま放置されるどころか、さらに売られて割安化が進行することになる(いわゆるバリュー・トラップ)。

 

そしてこの割安株への投資は、少なくとも2000年前半から2007年までの期間は、多くの利益を生み出していた。

難しいことは一切考えず、PERの低い銘柄さえ買っておけば誰でも簡単に儲けることができた素晴らしい時代である。

一方、2008年の金融危機以降は、高リスク投資に対する投資家の許容度が180度変化してしまった。一気に割安株の持ち高が逆流し、その後も割安株効果は瞬間的な反転を見せるだけで一貫した効果を持ちえず、現在に至っている。