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仕事が早く終わる人の特徴、「オーウェル思考」とは何か?

「まあいいか」は魔法の言葉
残業、休日出勤……なぜ仕事がなかなか終わらないのか? そんな悩みを抱えるビジネスパーソンに、より効率的な仕事の進め方を教えるのは、『仕事が早く終わる人、いつまでも終わらない人の習慣』の著者で、人材育成コンサルタントの吉田幸弘氏だ。仕事が早く終わる人は、ものごとを「オーウェル思考」で考えるという吉田氏。一体どんな考え方なのか、解説してもらった。

「カメ思考」から脱しよう

たとえば100ページあるカタログの作成の一部を任され、数人で分担することにしたとします。

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Aさんはそのうちの20ページを担当することになりました。

「自分が担当した部分は完璧に仕上げなければ」と考えて、細かなところにこだわり、デザインなども凝ってゆっくりていねいに作成していきました。

しかし、時間がかかりすぎて期限に遅れそうになり、残業をする羽目に。他のメンバーにも迷惑をかけてしまいました。

Aさんは自分のパートだけを見て進めていたから遅くなったのです。

私はこのようなAさんの思考を「カメ思考」と名付けています。

カメ思考は、やるべき作業をコツコツと積み上げていきます。

今日はこれができた。さて、次はこれに取りかかるか……、その繰り返しです。

 

確実に仕事はできあがっていきますし、前には進んではいるのですが、これでは「木を見て森を見ず」になるので、仕事がいつ終わるかわからない状態になります。

また、目の前のことだけに一生懸命になってしまうため、急がなくてはいけない状況であったとしても、必要以上にこだわりを見せてしまったりと、「部分最適」の考えに陥ってしまう可能性があります。

寓話「ウサギとカメ」の競走では最終的にカメがウサギに勝ちましたが、ビジネスはスピードが重要です。いくらていねいにやっても、期限通りに終わらなくては元も子もありません。

同じく20ページ任されたBさんは、仕事をする時は、全体像をしっかり把握してから始めるようにしています。

そのため、カタログの作成を任された時点で、納品日、最終データ引き渡し日などのスケジュールを確認し、計画を立てました。