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中国・アリババの「デジタル百貨店」に行って驚いた、そのヤバい実力

日本の百貨店、復活のヒントもあった!
田中 道昭 プロフィール

店内を行きかう「謎のロボット」の正体

もちろん決済はアリペイで行われ、支払いのために長蛇の列に並ぶこともない。また中国全国のインタイムのうち18軒のデパートが、10キロ圏内のユーザーに2時間以内で配達が可能となっている。

インタイムのテナントから商品を買おうと思えば、このアプリを利用すればよく、この利便性からインタイムの売り上げは急伸している。

消費者はこのアプリを使いどこでもインタイムのテナントの商品を購入できるばかりか、インタイムで買い物を楽しんでいても、このアプリで商品を購入すれば商品は自宅に届けられる。顧客は重い荷物に悩まされることもないのである。

インタイムのこうした配送システムがすでに完備されており、そのスタッフはすでに全国1万人にのぼっている。

 

さてこのロジスティクスに絡み、今回、筆者がインタイムの店舗内で遭遇したのが奇妙な箱型のロボットである。なにやら店内のショップとバックヤードを行き来しているが、これはいったい何ものなのか。

インタイムの職員に尋ねるとこんな答えが返ってきた。

「これはインタイムのオンライン販売のロジスティクスを担う最新のロボットです。インタイムは天猫やタオバオのオンラインモールと直結しており、この百貨店にある商品もオンラインで販売されています。バックヤードにある商品はそのまま配送されますが、店舗に並んでいる商品もオンライン販売の対象になっています。その商品をテナントからピックアップし、バックヤードまで運ぶのがこのロボットの任務なのです」

インタイムの「ピックアップ・ロボット」。店舗とバックヤードを行き交う

つまりインタイムでは、在庫管理はバックヤードにオンライン用として仕分けされるのではなく、店頭で販売している商品までがその対象となっている。しかも注文が入れば、その商品をロボットにピックアップさせて発送するのだ。

すべての管理がデジタル化され、在庫管理もシステムによって最適化され、タグ付けされているからこそできる離れ業だ。ロボットが正確に商品をピックアップしに来るので、店員はロボットにその商品を持たせるだけ。いちいちオンラインの注文が入るたびに、バックヤードと店舗とを行き来する必要もないわけだ。

インタイムでこのロボットに遭遇するだけで、デジタル百貨店の威力を感じることができるだろう。

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