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隠れ高血圧に要注意…突然死リスクを爆上げする「魔の時間帯」がある

早朝と深夜が危ない

「魔の時間帯」がある

「勤務医時代、朝7~9時頃に救急車で運ばれてくる患者さんがよくいた。その多くが心筋梗塞や脳卒中の人でした」

そう語るのは、長尾クリニック院長の長尾和宏氏だ。心筋梗塞や脳卒中は、動脈硬化によって心臓や脳の血管が破損して起こる。その原因の一つとなるのが高血圧である。高血圧というと、「中高年の病気」というイメージを持つかもしれない。しかし、最近では35歳以下で高血圧と診断される「若年性高血圧」を患う人が増えている。

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健康診断で指摘されるケースも多いが、とくに注意が必要なのは、早朝や夜間に血圧が急上昇する「隠れ高血圧」だ。

 

「通常、血圧は夕方にかけて一番高くなります。一方、夜間睡眠中から早朝にかけて血圧が上がるのが『隠れ高血圧』です。健康診断時の血圧が正常値だから、本人も安心しているし、医師も気づきにくい。

なかでも血圧が急上昇する『血圧サージ』と呼ばれる現象が問題となっています。交感神経が目覚める前から活性化して体が勝手に緊張する危険な高血圧です。これは早朝に起こりやすく、この状態で起き抜けから活発に動くと心臓や脳に多大な負荷がかかります。朝6~11時は魔の時間帯と呼ばれています」