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盛り上がる「代替肉」市場、意外にもシェイクシャックが評価される理由

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石原 順, マネクリ プロフィール

シェイクシャックは第2のスタバになれるか!?

そうしたブームの中で、一線を画す立場を表明しているのがバーガーチェーンを展開するシェイクシャック(ティッカー:SHAK)である。ロサンジェルスタイムズの記事「Shake Shack holds back on vegan burger, not sure if fake meat is more than a fad(シェイクシャックはビーガンバーガーに抵抗、代替肉が単なる流行を超えるものになるのか見定める)」によると、CEOのランディ・ガルッティ氏はこの盛り上がりが一時的なものに終わるのかを見守っているようだ。

「この熱狂が初期段階を過ぎて、そのあとも人々がこうした製品に戻ってきているとしたら、ぜひその理由を聞いて学びたい」と語った。現在のところ、ニューヨークを含む約20の店舗においてベジタリアンバーガーをテストしている。ガルッティ氏はビヨンドミートとそのライバルであるインポッシブルフーズとも話をしており、実際にネスレやタイソンフーズ等の大手がこの分野に進出しているのもウォッチしている。「われわれは彼らと競争しようとはしていないし、同じ製品を提供しようとはしていない。私たち全員が注目すべき魅力的なものではあるが、少し時間が必要だ」

(ロサンジェルスタイムズ「Shake Shack holds back on vegan burger, not sure if fake meat is more than a fad(シェイクシャックはビーガンバーガーに抵抗、代替肉が単なる流行を超えるものになるのか見定める)」)

シェイクシャックはニューヨークのマディソンスクエア(市所有の公園)にあるホットドッグスタンドから始まり、現在では海外の約100ヶ所を含む、ほぼ240ヶ所の店舗を持っている。

 

ホルモンフリーのアンガス牛100%のパティを使い、他のファーストフードチェーンに比べて高価なグルメバーガーを提供している。先日発表された4~6月期の決算は市場予想を上回る増収、増益となり、既存店売上高も市場予想に比べ伸びたことから買いを集めた。

シェイクシャックが注力したのはデジタルと海外

シェイクシャックの直近の業績推移は以下の通りである。


出所:シェイクシャック資料より筆者作成

第2四半期決算時に公表された資料には次のように記されている。

2019年半ばを過ぎて、すべてのビジネスで強いモーメンタムが継続している。デリバリーを含むデジタルチャネルが最も貢献した。現在推進しているデジタル化をさらに強化し、顧客の利便性向上のためにグラブハブとの配送パートナーシップ契約を結び、今年中、もしくは来年の早期に稼働を開始する。

第2四半期は、当社のグローバルビジネスにとってこれまでにない大きな成果を遂げた年であり、1月に初めて中国本土、第2四半期にフィリピンとシンガポール、そして最近ではメキシコに進出した。香港や上海における結果を見ると、中国本土におけるシェイクシャックブランドの大きな成長機会を確信している。全体として、下半期に向けては事業全体で強力かつ前向きな勢いがあり、堅実な国内およびグローバルな事業開発のパイプラインがある。また、継続的なデジタルイノベーションを通じて新しいビジネスモデルを模索し、利便性を向上させて行く。

彼らの今後の成長シナリオは、顧客の利便性を高めるためのデジタルチャネルの強化とグローバル展開である。