ビジネスマンの大敵「下痢」が、実は痔の原因だった

帰省ラッシュの座りっぱなしがキツい…
平田 雅彦 プロフィール

手術しても再発する恐れがある

手術してすぐに治してほしいと木田さんは訴えていましたが、裂肛は手術なしで治るケースがほとんど。たとえ手術で治ったとしても、生活習慣を変えなければ、また別の場所が裂肛になるだけです。

木田さんの下痢の元凶は胃腸を酷使する食生活にありました。彼の場合、国際弁護士という職業柄、海外との時差の関係で深夜まで仕事をしなければならないこと自体は変えようがありませんが、食事の内容はその気になれば改善できます。

photo by iStock

夜も深まった時間帯にとんかつや脂っこいものをたらふく食べている人は、下痢にならないほうが不思議なくらいです。胃腸に重い食べ物が入ったまま睡眠に入ると、胃腸は休むことができずに壊れてしまいます。就寝2時間前からは、何も食べないのが鉄則。どうしても夜遅くに食事しなければならないなら、湯豆腐や白身魚、おかゆといった消化のよいものだけにすることです。

それでも下痢が止まらない場合は、分食がおすすめ。1日3食ではなく、1日5食にして、1食あたりの食べる量を少なくするのです。そうすれば、1回の食事で消化する量が減り、胃腸の負担も軽減します。また、便秘と同じく下痢の改善には植物繊維が豊富で胃腸にもやさしい和食が一番のおすすめです。

 

木田さんは胃腸に負担がかからない食生活で3ヵ月様子をみることに。また、トイレの時間を予定に入れ、朝の10分と食後の10分、急いでいきまないように心がけました。すると、食事を改善したらすぐに下痢は止まり、裂肛も自己治癒力で自然と治りました。正しい生活を続けることで、半年後には肛門狭窄も改善されました。

「自分はずっと下痢体質だと思ってましたよ……。痔の治療でよくなるとは……」

そう木田さんは驚かれましたが、下痢の多くは体質ではなく生活習慣が原因。体質を変えるのは大変だけど、習慣はすぐに変えることができるのです。

関連記事