ビジネスマンの大敵「下痢」が、実は痔の原因だった

帰省ラッシュの座りっぱなしがキツい…
平田 雅彦 プロフィール

痔は生活習慣病だった

それではどうやって治すのでしょうか? 何より大事なのは、生活習慣の改善です。というのも、痔は生活習慣病だからです。お尻に負担がかかる生活習慣が積もり積もって、痔となって現れてくるのです。

お尻がちょっと痛かったり、血が出てきたりするのは、体からのSOS信号。この信号をとらえて生活習慣を少し変えるだけで、ほとんどの痔はよくなります。

さて、痔には様々なタイプがありますが、今回は男性に多い「下痢タイプ」の痔についてみてみましょう。

木田さんの場合:42歳男性、国際弁護士として活躍中
漫画/シェリーカトウ(『38万人を診た専門医が教える 自分で痔を治す方法』より)

【漫画を拡大する】

上の漫画で紹介した木田さんのように、男性はストレスが下痢となって現れやすく、1日に何度も慌ててトイレに駆けこむ、という人が少なくありません。

「ええっ? 硬いならともかく下痢で痔?」

たしかに、痔の大きな原因のひとつに便秘があります。これは硬い便が通ることで、薄くて繊細な肛門の粘膜を傷つけてしまうもの。一方、あまり知られていませんが、下痢もお尻の大敵です。下痢のとき、どのように便が出てきますか? 焦りや痛みから早く済ませようと、腹圧をかけてものすごい勢いで出してはいませんか?

 

刺激物である便が頻繁に通ること自体、肛門の粘膜を傷つけてしまうのに、さらに強い勢いが加わり、粘膜が裂けて裂肛(切れ痔)を起こします。

そして、「なんとなく肛門が狭くなっているような…」という木田さんの予感は、この裂肛を繰り返すことで起こる「肛門狭窄(きょうさく)」のせい。切れた粘膜が治るときに肛門が引きつれて、肛門が狭くなってしまうのです。

さらに、肛門には肛門腺窩(せんか)という小さな穴が12個くらいあいていますが、ここに便が入りこむことで痔ろう(あな痔)になってしまうことも。痔ろうになると、100%手術です。下痢を甘く見てはいけないのです。

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