一度着たら手放せない!猛暑の救世主「空調服」ヒットの背景

メイドインジャパンが世界を変えた
照井 康介 プロフィール

エアコンを使いすぎて外気が暑くなり、その暑さを和らげるためにエアコンを使う。このような夏場の悪循環に、多くの人が一度くらいはモヤモヤした感情を覚えたことがあると思うが、空調服の発明はこの屋外に排出される無駄な熱エネルギーを減らすことが当初のコンセプトだった。そこから「なぜ地球温暖化が起こるのか」を分析して、理詰めで逆算して作られたのが空調服なのである。

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エアコンに代わる価格の安い冷却グッズの発明ではなく、「なぜ地球温暖化が起こるのか」という問いがあったからこそ、結果として空調服は開発過程で生物工学的な発想にたどり着いた。そして空調服は夏場の快適な活動環境を実現するとともに、温室効果ガスをほとんど排出しない地球環境に優しい製品となった。

もしこれが、また別の問いから開発をスタートしていたならば、まったく違った製品が生まれていたかもしれない。

空調服が高い中毒性を持つワケ

空調服はリピート率の高い製品で、顧客満足度が高い製品ということでもある。それが、中毒性があるといわれる所以であり、ここまでのヒット製品となった理由でもある。

高いリピート率と満足度を維持する理由を考える上で、まず注目すべきなのは空調服が持つ実務的な効果だ。空調服は低エネルギーで夏場の快適さを実現するが、これによって以下のような効果が期待できると考えられる。

(1)健康の維持
(2)生産性の向上
(3)費用対効果が高い
(4)省エネである
(5)地球環境に優しい

 

個人が購入する場合に、動機としてまず挙げられるのは健康維持だろう。実際に「夏場の仕事が楽になった」、「夏バテが解消された」という感謝の声は販売元にも数多く届いているという。故障品が発生した際には「ウチの旦那を殺す気か!」というクレームがきたという話もあるくらいなので、職種によってはなくてはならないものになっていることがわかる。