2019.08.15
# 家電

電動工具界の雄「マキタ」がコードレス掃除機でも覇道を行く理由

畑違いのメーカーがなぜ?
コヤマ タカヒロ プロフィール

また、マキタのヘッドは底面の吸引口を床に密閉させて吸引力を高めるタイプなので、ヘッド前方の隙間が狭く、大きめのゴミは吸い込まずにヘッドが押してしまうことがあった。この場合は上からかぶせるようにすることで吸い取れる。

マキタのコードレス掃除機には、前述の「CL107FDSHW」などの紙パック式を採用しているモデルと、 本体内に直接ゴミが溜まるカプセル式がある。家庭用途で使い勝手がいい紙パック式は微細なホコリを多く吸い取っていると、だんだん目詰まりを起こしてしまい、吸引力が低下する。このため、紙パックの最後まで吸引力を維持して掃除できないというわけだ。

 

なお、一部モデルには「ロック付サイクロンアタッチメント」が装着できる。これは本体内にゴミを溜めるのではなく、延長パイプと本体の間に取り付けるサイクロン構造のダストカップだ。

吸引力は変わらないがサイクロンアタッチメントに微細なゴミを分離できるため、吸引力が低下しにくくなる。また、吸い込んだゴミの量も見えるようになるため使い勝手もよくなる利点もある。

あくまで「コスパ重視」の人向け

そもそもマキタのコードレス掃除機の人気は、2000年代前半に東京駅での新幹線車内の清掃に使用されている事例が周知されたことがきっかけで広がっていった。

また、人気の通販サイト「通販生活」で限定モデル「マキタのターボ・60」が取り扱われていることも、一般家庭向け掃除機としてのマキタ人気を高めた背景にあると言えるだろう。

「階段掃除がラク」と口コミで話題になった「マキタ・ターボ60」/写真は「通販生活」HPより

ただし、家電はあくまで家事のためのツール。使い勝手や機能がマッチしていないと意味がない。そうした点で、マキタのコードレス掃除機は万人におすすめできる製品ではないと筆者は断言する。

例えば高い吸引力で微細なゴミまでしっかりと吸い取り、常に家中をピカピカにキレイにしておきたいといった使い方には不向きだ。そういった用途なら、ダイソンのコードレス掃除機など、より高性能で高価な製品を選択肢に入れるべきだ。

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