髙橋洋一が提言、夏の甲子園を残酷ショーにしない「合理的改革案」

「最適解」は計算を駆使して導き出せる
髙橋 洋一 プロフィール

「子供の人権」を守るためにも…

具体的には、地区大会は北海道東北(参加校547校)、北関東(参加校529校)、南関東(参加校427校)、東海(参加校427校)、甲北信越(参加校318校)、近畿(参加校536校)、中四国(参加校421校)、九州沖縄(参加校512校)の8地区にするとバランスがいい(下図)。

各地区では地方球場で各都道府県代表を選び、甲子園ではこの8地区の代表でトーナメントを組むと、甲子園で行われる試合は準々決勝、準決勝、決勝となる。休養日は地区大会で中1日、甲子園で中2日とれるはずだ(下表)。

各地区の地方球場は、プロ野球チームも使っている6つのドーム球場を使えば、格段に快適に野球ができるに違いない。

このアイディアは、県レベルの現在の地方大会はそのまま、現在甲子園で行われている全国大会についても日程は今と同じで、その一部(準々決勝の前まで)を各地区大会に変更し、各地区のドーム球場を使うことにするというだけのものだ。これだけで連戦は避けられ、健康的かつ無理のない日程ができる。

コスト計算などはまったくしていない。しかし、いまなお衰えない高校野球の人気ぶりを考えれば、十分にペイすると思うが、どうだろうか。

 

筆者は甲子園のファンであるが、あの暑さの中での試合が、一種の「虐待」なのではないかと思えてしまうことが時々ある。もちろん、主催である朝日新聞は普段から「子供の人権」を尊重するメディアのはずなので、これは邪推だが……。

高校生が真剣に野球に打ち込んでいる最中に、無粋な話と思われるかもしれない。炎天下の球児や審判をやや心配しすぎている、ジジイの真夏の戯れ言である。