韓国人が消えた…!? 日韓対立の直撃を受けた札幌「実態レポート」

地元観光業者は楽観しているが…
現代ビジネス編集部

日本に来ても「SNSは自粛」

その一方で、楽観論もあるようだ。

大通りやススキノといった繁華街はもとより、北海道の名産や銘菓を主に扱う土産物店が軒を連ねる狸小路にも韓国人の姿が少ない。ただ、その狸小路でハングルを店頭に掲げる土産店のオーナーは「この夏、韓国人観光客が減っているという実感はある」とした上で、「でも、まったく来ていないわけでもないし、そのうち戻ってくると思っている」と楽観視しているようだ。

札幌の繁華街「狸小路」には外国人観光客目当ての土産店、飲食店が並ぶ

聞けば、韓国人が少なくなる一方で、いわゆるバイヤーのような〝太客〟が少人数で来店しているらしい。ドラッグストアで扱っているお菓子や、スニーカーや化粧品、さらには旬のメロンまで爆買いしていくケースもあるそうだ。

「韓国人は日本人よりもリアリストで、どれだけ日本を嫌っていても、日本製品の質の良さや、食べ物の美味しさは知っているし、それとこれは別だと思っている人も多い。うちは韓国人の常連さんも多いし、このような状況になっても、SNSなどを通して『落ち着いたらまた行くね。サービスしてね』って連絡してくる方もいます。しばらくの辛抱でしょう」

 

この店主が指摘するように、SNS全盛時代とあって両国では「#チョアヨイルボン」(好きです日本)、「#好きです韓国」といったハッシュタグが拡散されていることを考えると、雪解けはそこまで遠い話ではないのかもしれない。

大通り公園で見かけた家族連れの韓国人一家に声をかけると、名前の掲載や写真の使用をNGとした上で本音を日本語で語ってくれた。

「この時期に日本に遊びに行くのは不謹慎と言う人はたくさんいますけれど、同じくらい実は日本に行きたいと思っている人もいるんじゃないのかな。僕の家族はキャンセルしてもお金は戻ってこない予約だったので来ました。

北海道は3日目ですけど、夏は気持ちいいですね。トウモロコシが甘くて美味しかった。でも、国内では今『日本に行った』とインスタグラムにアップすると叩かれるので、自粛しています」

お盆で国内最大級のビアホールなどを設置した「さっぽろ夏まつり」は終わるが、秋にはグルメの祭典「さっぽろオータムフェスト」、冬には「ミュンヘン・クリスマス市 in Sapporo」や「ホワイトイルミネーション」があり、年が明ければ「さっぽろ雪まつり」の準備が始まる。イベントと旬のグルメが目白押しの秋冬シーズンに、韓国人観光客は札幌に戻ってくるだろうか。