「楽しく」ないと前進しない

あっ。いま、「楽しいかどうかじゃない、やることが大事。辛いことでも取り組む気持ちが大事」という声が聞こえてきました

それについては、こう即答します。
学びに楽しさは不可欠です。 忍耐強さは、異常な量の夏休みの宿題以外でも培われます。学ぶこと、調べること、勉強すること、作ることが楽しいという気持ちがあるからこそ、前進があり、理解と創造が生まれます」と。

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夏休みの宿題は個々の選択で良いと思います。
宿題を出す側、つまり学校の先生の立場から考えるなら、宿題を出す場合、子どもたちが「楽しい」と思える仕掛けをふんだんに盛り込んでほしいです。ドリルノートみたいなものを子どもたちが購入するのは、ぼく自身は抵抗がありました。

工夫がないし、お金もかかります。そこに子どもたちを育てようという愛があるのかなと疑問を感じてしまいます。

子どもたちが取り組んでいるときの姿や顔の表情やつぶやきを想像して、ニヤニヤしながら自作する。そんな先生もいます。
1学期までともに過ごしてきた子どもたちを見立てられていれば、自ずとどのような課題が子どもたちの「心に火をつける」かは自明のことでしょう。

夏休みの宿題を出す、出さないは、それぞれの教師の判断でいいと考えます。そこに、自らの理念や信念、コアバリュー(最も重要な価値観)があれば、全く否定するものではありません。ただ、出すのであれば、手作りして、世界でひとつだけのものにすることをお勧めしたいです。
それこそが、子どもたちへ興味の種を蒔くことにつながるでしょう。

Photo by iStock
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子どもによって興味を持つ「種」が異なるのは当然のこと。大人が子どもと一緒にいろんなことを共有し、見つめて提案することて、「自分からやりたい」に火が付くのだ Photo by iStock

(構成/島沢優子)

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