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就活で全滅した学生が「ラノベ作家」になるまでの迷走

高木敦史の迷走物語(1)

こんにちは、高木です。「方向音痴」をテーマにした連載の第2回目です。幸いにして初回は「方向音痴」「絶望的」でネット検索すると上のほうにくるということで、そこそこ楽しんでいただけたのかな、と安心しております。

道に迷ったエピソードは枚挙にいとまがなく、正直いくらでも書けるのですが、今回はいきなり「迷子」を拡大解釈しようと思います。そう、私自身がこれまでの人生でどのように「迷走」してきたか、という話です。

ぶっちゃけ、作家志望じゃなかった

私は2010年にライトノベル作家としてデビューし、いわゆる一般文芸のミステリなども書きつつ、その他にもいろいろとお仕事をいただいて、お陰様で日々楽しく過ごしております。が、それ以前のことを振り返ると、我ながらだいぶ回り道をしてきたな、と思うのです。

 

作家というものは人に「どうして作家になったのですか?」と訊ねられたとき、往々にして「気づいたらなっていた」と答えがちです。かく言う私もその一人で、元々作家志望でもなんでもなく、気づいたらたまたまこうなっていました。

子供の頃の夢は、幼稚園の卒園アルバムには「おみせやさん」と書きましたが、それ以降はだいたい「特になし」でした。なんというか、基本的に怠け者で、できれば日々ゴロ寝しながら暮らしたいと思っていたクチです。しかし自我の芽生えと共にやがて「気づいたぞ。さては何かしないとダメなんだな」と思い至りました。

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では何をするのか? 私は子供の頃から、本といえば小説よりも漫画が好きで、コロコロコミックやコミックボンボンから始まり、少年ジャンプに少年サンデー、ヤングマガジンにビッグコミックスピリッツ、と漫画ばかり読んで過ごしてきました。

こと週刊少年ジャンプに至っては毎週隙間なく読み漁り、「ページ数って本当にズレなくカウントされているのだろうか?」と全ページ確認し、ジャンプの漫画は一話分が基本19ページ(ギャグ漫画は15ページ)だということにクラスで最初に気づきました。

また、オリジナルの運勢占いとして「懸賞当選者占い」を考案し、一人で楽しんでいました。説明がないと絶対に分からないと思うので書いておきますと、「懸賞ページで自分の住んでいる福島県の当選者が多いとその週は良いことがある」というものです。