4. 生活リズムの乱れや深夜勤務

最近注目されるようになったのが、サーカディアンリズム・体内時計です。サーカディアンリズムというのは、例えば朝に起きて夜に寝るというような生活リズムのことですが、2017年には、このリズムを司る遺伝子を発見した学者にノーベル医学生理学賞が授与されています。

朝起きて夜寝る、こんな単純なことにも遺伝子の関与があるのです。サーカディアンリズムは、朝起きて光が目に入ることでセットされるといわれているので、本来、光がないはずの夜に光を浴びることで、リズムの乱れが引き起こされます。サーカディアンリズムに関わる遺伝子に、がんを抑制するといわれているものがあるので、それに変異が起こることにより、がんが発生する原因になる可能性があること。また、睡眠をつかさどるメラトニンというホルモンの乱れの影響などが発がんのメカニズムとして言われていますが、全体の仕組みはまだ明らかにはされてはおらず、これからの研究が待たれます。

長期にわたって深夜勤務をしている看護師に乳がんの発症が多いという指摘もあります(*3)。夜間の光は仕事だけではなく、スマートフォンや街の明かりなどに関しても、リスクがある可能性が指摘されていますので(*4)、夜遅くまでネットやSNSを見てしまうという人は注意が必要かもしれません。

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ただ、どの研究でもリスクの程度がそれほど大きいわけではないので(臨床的に意味のある差がみられなかったとする研究もあります)、怖がりすぎることはありません。できるだけ規則正しい生活をする、という心構えをまずは持つようにしましょう。