クサ〜い「おじさん臭」、原因の9割は「見た目」かもしれない

加齢臭だけが問題ではない
五味 常明 プロフィール

口内環境においては歯のメンテナンスはもちろんですが、大切なのは唾液の分泌です。唾液に含まれる「リゾチーム」という酵素が口腔内の細菌を洗い流してくれるのです。分泌を促すには食べ物をよく咀嚼すること。梅干しは抗菌作用が強く、唾液の分泌も促すので食事に取り入れるとよいでしょう。

一方、内臓の健康を保つためには腹八分目を心掛け、身体を冷やすものや刺激物、脂肪が多く含まれるものを控えましょう。腐った卵のようなニオイは胃腸、カビのようなニオイは肺や肝臓の機能の低下、甘酸っぱいニオイは糖尿病の疑いがあるので、ニオイがあまりにきつかったら医療機関に相談してください。

 

「おじさんは臭い」という思い込み

もうお気づきかもしれませんが、体臭の予防には規則正しい生活がとても大切です。そして、私が同じくらい気を付けてほしいと思っているのが「身だしなみ」。おじさん臭をいろいろなニオイが混ざったものだと言いましたが、実は見た目も含まれています。おじさん臭は視覚や聴覚にも影響されるからです。

以前、あるテレビ番組の企画で、中高年の男性と若い男性に自分が履いていた靴下を持ってもらい、複数の女性にどちらが臭いか判別してもらう実験を行いました。すると、ほとんどの女性が「中高年の男性の靴下のほうが臭い」と答えました。

ところが、今度は目隠しをして同じように嗅いでもらったところ、8割以上の女性が「若い男性の靴下の方が臭い」と答えたんです。若いほうが新陳代謝が活発なので当然の結果です。

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では、なぜ目が見えている時になると中高年のほうが臭いと感じるのか。それは、おじさんは臭いものと思い込んでいるからです。これを「イメージ臭」と我々は呼んでいます。

服に無頓着で髪はボサボサ、寒いオヤジギャグを言いながら駅で唾を吐き、食後は爪楊枝でシーハーと音を出す。こうしたおじさん的行動は臭いイメージと結びついてしまう。私は、清潔感ある恰好や立ち振る舞いをするだけでニオイに対する問題の9割は解決できると思っているくらいです。