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クサ〜い「おじさん臭」、原因の9割は「見た目」かもしれない

加齢臭だけが問題ではない

いま、加齢臭を気にするおじさんたちを中心に、ロート製薬の「DEOCO(デオコ)」が大ヒットしている。本来は女性のニオイケアのための薬用ボディソープ・制汗剤のシリーズだが、「おじさんでも若い女子の甘い香りがまとえる」とネットや口コミで話題となり、大手通販サイトでも品切れ状態が続いているのだ。

品切れ状態が続く「デオコ 薬用ボディクレンズ」(写真はロート製薬公式HPより)

しかし実際にはデオコをいくら使っても、中高年の男性が発するニオイの根本的なケアにはならない。そう語るのは、『なぜ一流の男は匂いまでマネジメントするのか?』などの著書がある、体臭・多汗専門医の五味クリニック院長・五味常明氏だ。

デオコでは加齢臭は改善しない

加齢臭とはその名の通り、年齢を重ねるにつれて発生するニオイのこと。皮脂腺の中で「9-ヘキサデセン酸」という脂肪酸が活性酸素によって酸化して形成されるニオイ物質「ノネナール」が原因です。

一方、デオコは女性特有のピーチのような甘い香りの成分「ラクトンC10」「ラクトンC11」を補ってくれる商品です。開発の背景には、女性が30代に入ると、このラクトンC10、ラクトンC11が減少して甘い香りが失われていくことがあると考えられます。したがって、デオコはラクトンの香りによって女性の若々しさを取り戻そうというコンセプトでつくられたものであって、加齢臭を改善する効果はありません

しかも、男性は元来、甘い香りを放つラクトンの成分を持っていない。殺菌効果や香りによる多少のマスキング効果は得られるものの、男性にとってデオコは一般的なボディソープや制汗剤と大きくは変わらないと言えます。

 

そもそも、加齢臭の原因物質であるノネナールは、40歳を過ぎると男女問わず増加します。年を取れば誰しも目が見えにくくなったり、耳が聞こえにくくなるような老化現象が始まりますが、加齢臭もその1つ。誰にでも起こることで、本来はそれほど不快なニオイではないのです。

では、なぜこれほど「おじさんの加齢臭」が嫌悪されるのか。それはニオイが濃すぎるからです。