# いらすとや # ユニコーン企業

大人気「いらすとや」には「ユニコーン企業」並みのポテンシャルがある

素材サイトのタブーを破って急成長
古田 拓也 プロフィール

いらすとやの素材は”タレント化”した

現在の状況からすれば、いらすとやの素材は”タレント化”したといっても差し支えないでしょう。

これはテレビCMで起用される芸能人の例がわかりやすいかもしれません。

 

通常、テレビCMではその製品や企業に近いイメージを持っている方が起用されやすい性質がありますが、起用によってその企業がもつイメージが一層芸能人にも帰属する効果があります。

企業は、タレントがもつイメージを自社製品のイメージに重ね合わせることで消費者に選んでもらいやすくなる一方で、タレント側はブランドや信頼ある企業のCMに抜擢されたという実績がタレント自身の価値を向上させているのです。

実は、いらすとやも利用者のブランドの価値を吸収して自身のブランド価値を向上させていると考えられます。

その例は枚挙にいとまがありませんが、特に昨年の講談社とのコラボや今年の大阪G20といったイベントにおけるいらすとやの素材活用が印象に残ります。

講談社とのコラボレーションでは、マンガ「100万の命の上に俺は立っている」の第5巻を無料で全編公開するかわりに、全てのコマをいらすとやの素材に差しかえるという前代未聞の企画を実施しました。
参考リンク

今年の6月に開催された大阪G20のイベントの一つとして福岡で開催されたハイレベルセミナーでは、いらすとやの素材が金融領域のイノベーションに関するスライド資料に使用されたというツイートが話題になりました。

このように、「○○という組織が使ったいらすとや」がSNSなどを通じて話題になるにつれ、いらすとや自身がその組織のブランドイメージを吸収し、タレント化するようになったのです。

そのため、本来であれば人の目につくことがなかったようなコンテンツが、いらすとやの素材を起用することで、人々の目を引くという逆転現象すら起きるようになっているのです。

いらすとやは素材の利用者をブランド価値向上のための素材として活用し、タレント化した素材で大企業とのコラボといった新しいマネタイズ方式を生み出すという革新的な素材ビジネスモデルを展開するに至りました。

今後、いらすとやが多くのスタッフを雇って巨大なユニコーン企業を目指す運営方針をとるかは定かではありませんが、そのポテンシャルはまさに「ユニコーン企業並み」といって差し支えないでしょう。