家族は一緒に食事をとるのが当たり前の、
典型的なフランス人家庭で育ちました

「父が毎日毎日、寄り道せずに家に帰って来て、家で家族そろってごはんを食べる。それが当たり前でした。父は何時に帰るといったら、必ず帰って来る。何を買って帰ればいいというのを、父は駅から電話してきて、私が電話を取る役なんです。『ママ、何かいる?』って聞き、それを父に取り次いで、帰ってきたらご飯ができあがっているという。当たり前のことなんですが、それがすごく幸せな時間だったんですよね」

これをお聞きして私は、クリステルさんはとてもラッキーだったと思ったものでした。お父さまが異国の日本でも、どちらかというと頑固で、意思の強い典型的なフランス人を貫いてくださったからこそ、彼女が意識せずに家族本来のあるべき姿の中でお育ちになれたからです。

とかく郷に入ったら郷に従えで、日本に長い外国人の多くが日本式に染まってしまいがち。「父が母のことが大好きというか、母に会いたくて帰って来てたらしい」で、彼女のお父さまに、甘え上手なフランス人の本性を垣間見たものでした。本当に多忙な時は無理でしょうが、進次郎さんもクリステルさんのお父さまを見習って、どうぞ甘え上手な日本人におなりください。

お父さまのおかげで、ご自分の中でフランス人と日本人の両方を正確に生きていらっしゃるクリステルさんを妻にできた進次郎さんは、天下一の果報者。シックで家庭的なフランス人女性と日本女性のいいとこどりというわけですものね。

忙しい時は難しくても、家族で過ごせるときには家族と過ごす――シンプルなことだが、どうしても他の用事を優先してしまったり、付き合いを優先してしまうことが日本の家庭では多いのではないだろうか Photo by iStock