この件では、教師が男性であるということで、より非難を浴びたようだが、女性教師でも同様のことを言う人はいる。生徒にとっては、同性教師の無理解の方が、より辛いかもしれない。

SNSには、「生理でお腹が痛いから、体育の授業を見学したいと言ったら、女の先生から『生理は病気じゃない』と言われ、とりあってもらえなかった」「見学を申し出たら、『運動した方が生理が軽くなる』と言われ、休ませてもらえなかった。自分が生理痛が軽いからといって、みんな同じだと思ってほしくない」といった声も上っている。

男女問わず、生理についての知識が不十分だということが、こうした齟齬を生み、生徒たちの心身に負担を強いている。

重篤な月経痛を抱えている生徒もいる

大阪市の市立中学校が、「生理中も基本的に水泳の授業に参加すること」といった半ば“強制”ともとれる内容のプリントを配布していたことも問題視された。

あくまで「基本的に」なので、生理痛が重い場合などは見学が認められるのだろうが、この文言を見て憂鬱になった女子生徒は少なくないだろう。

大阪市は、「水泳を実施することで月経に伴う諸症状が悪化することはない」という「科学的な研究」に則っているとした上で、今後、生徒や保護者に誠実に対応していくと説明している(大阪市ウェブサイト)。

しかし、「悪化」はしなくても、もともと重篤な月経痛(腹痛、頭痛、腰痛など)を抱えている生徒もいる。水に入り体が冷えることで、悪化するということもあるだろう。

したがってこの一文は、“そもそも生理中は体調が悪い生徒が少なくない”ということを踏まえて読む必要がある。