生理中の水泳授業の強制

今夏、高校の体育教師が、水泳授業の見学を申し出た女子生徒に「生理の経過日数(生理の何日目か)」を申告させていたことが明らかになり、問題視された。

また、全国各地で生理中の水泳授業の強制が問題視されているが、いずれも“問題視”されるようになったのが最近であるというだけで、同様のことは長年にわたり多くの学校で行われてきた。

これまで問題視されなかったのは、生理が語るべき対象ではなかったからだ。理不尽だと感じても、女子生徒たちは声を上げることができなかったのだ。

時代とともに月経観が少しずつ変化し、女子生徒が声を上げ、メディアが生理を取り上げるようになった。生理について語ることはタブーではなくなったのである。

それならば生理の日数くらい尋ねてもいいのではないか、と思われそうだが、それとこれとはまた別の話なのだ。

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「先輩は4日目でもプールに入っていた」

今年6月、滋賀県の県立高校の体育教師が、生理を理由に水泳授業の見学を申し出た女子生徒に、生理の何日目なのかを尋ねた上に、「8日目なら水泳できるやろ。先輩は4日目でもプールに入っていた。(内申の)点数が減るだけや」と言ったことが発覚し、問題視された。

たしかに「平均値」に照らせば、8日目はほとんど出血はないため、教師が「できるやろ」と言いたくなるのもわかる。しかし、生理期間や経血量には個人差があるため、8日目だから「できる」とは限らないのだ。