今をときめくトップアスリート、女優、モデルなどから数多くの指名を受けるトレーナー、横手貞一朗さん。2019年6月に『情熱大陸』にも登場した彼に、米倉涼子さんも全幅の信頼を置いています。

横手貞一朗 
ボディメイクトレーナー
『Positive Link Studio』代表。ナイキアドバイザリートレーナー。カポエィリスタ。1974年、神奈川県横浜市生まれ。数々の人気モデル・女優・著名人・アスリートたちから絶大な信頼を得て、26年間指導経験を積み上げてきている。

トップトレーナーが語る、
“いい体”の定義とは?

ーー“私はアスリートではないので”と撮影の合間に繰り返す。それは女優として20 年やってきた彼女なりの、その道を極めたプロフェッショナルへの敬意の表れからくるのだろう。“人よりも体がかたい”と言いながら、トレーニングに立ち会ってみると見事な開脚をみせる。自分に厳しく、己の能力を低くみる。それが米倉さんの一面だ。

「たしかに彼女はよく体がかたいとコメントされています。でも実際は、関節はかたくないタイプ。コンディションを整えてピークまで持っていくと、一般的な関節の可動域を越えてしまうほど。

ただし、これは誰にも言えますが常にピークな状態でいれる人なんていません。日々のセッションでは、まず彼女の体をニュートラルな状態にする。そこから今の仕事、次のお仕事でイメージされている体を目指してボディメイクしているんです」

ーー横手さんいわく、女優・米倉涼子の優れた身体能力とは「頭でイメージしたことを、すぐに体でキャッチできるところ」なのだそうだ。

「“いい体”とは、表現したいことが明確であることだと思うんです。こんな動きをしたい。こんな体の状態でありたい。そうした最終的なイメージを持てているかどうかだと思うんです」

ーー言い換えるなら、なりたいイメージが明確に投影されている体。意志をともなうことで、体はより良い状態へ導かれるのだろうか。

「『CHICAGO』の公演期間中、ニューヨークに滞在する用事も重なり、定期的に彼女にセッションをさせてもらっていたんです。ブロードウェイの舞台にも何度も足を運ばせてもらいました。彼女に帯同することで改めて驚かされたのは、本場のブロードウェイで、ダンサーとして人生をかけて生きてきた人たちの中で踊っていても彼女が負けていないということ。

それと、精神力の高さ。ブロードウェイの、満席の中のど真ん中で、主演として身を張る、これはとてつもなくエクストリームなこと。そこに身を置くことで生きていると感じられる心身の状態は凄い。精神が肉体を凌駕する、そんな瞬間を舞台で何度か目撃しましたね」

      
●情報は、FRaU2019年9月号発売時点のものです。
Photograph:Akira Yamada Text:Ryo Muramatsu(SHIKAKU inc.) 

<モノクロカット>Photograph:Yusuke Miyazaki(SEPT) Styling:Tsugumi Watari(angle management produce) Hair&Make-up:Seiichi Okuhara Nail:Mikako Suga 

スカート¥63000/ELENA MAKRI(THIRD MAGAZINE)☎03-5784-2588 ピアス¥35000/YVETTE ☎050-1292-9654 ボディスーツ/スタイリスト私物