――ここ最近はずっと、ブロードウェイ・ミュージカル『CHICAGO』の舞台に立つためのボディメイクをしてきた。思い返してみればバレエに取り組んでいた頃も、ピラティスを極めたときも、そして趣味のアルゼンチンタンゴに夢中になっている今も、見た目の美しさだけにこだわった運動はしたことがないと語る。

「もちろんドラマの撮影がはじまると脚のアップのためにむくみをとるマッサージもするし、せっかくつけた筋力が落ちちゃうなぁ、って思いながら痩せる必要もあります。日本人の美の基準になっているスタイルは痩せすぎだな、と感じることも多いですね。

私が本質的に求めているのは見た目の変化ではなく、動ける体。腹筋を割ろうという目的で運動をしたこともありません。特に『CHICAGO』のときには、この振り付けのときにここまで肩を動かしたい、というふうにイメージや目標がはっきりしています。このポーズをきれいに決めるようになるためには、どんなアプローチが必要なのかを考えて準備をすすめていくんですね。

年齢を重ねて、より無駄のない研ぎ澄まされた動きをすることの大切さも感じています。体の動きがまったく違うので、大好きなアルゼンチンタンゴも今はおあずけ状態。でもタンゴをやっているお陰で押されてもしっかりと立っていられるような体になったし、レッスンに通いながら自分でも気づかないうちに体力がついていたのはラッキーでした」