「ドーミーイン」が満足度1位、出張族・家族連れに選ばれるワケ

妥協なき大浴場がスゴい
瀧澤 信秋 プロフィール

若干ではあるが諸事情により天然温泉が採用されていない施設もある。その場合“人工温泉”という表記、機器の設置すらも厳しいような場合にはハーブ等用いた“変わり湯”等、天然温泉大浴場というイメージのブランドだけに、設備や条件の一貫性への苦労も垣間見える。

また、多くの店舗で「内湯:天然温泉/露天風呂:さら湯(浄水)」と区分されており、さら湯の露天風呂では果実湯など季節感のある演出を施す。果実湯ひとつとっても、フルーツの香りを出すために「りんごであれば何カ所穴を空けると効果的か」などの研究もされているという。

ドーミーインのインバウンド率は全国平均で約30%。関西などの大都市圏は更に高いといわれる。日本人客とインバウンドのトラブルは、ドーミーインにとって課題の一つだ。チェックイン時の説明、団体客と個人客の利用時間調整などには特に気遣っているという。大浴場では脱衣所の清潔感確保も重要だ。パウダーコーナーの埃や髪の毛、床の水滴などの巡回対処をはじめ、利用者のマナー喚起などもドーミーインの課題である。


 

日本の温泉文化をリードできるか

訪日外国人旅行者数の激増はビジネスホテルの客層を変えている。温泉大浴場の有無でビジネスホテルをセレクトする外国人客も多いという。ドーミーインもその選択の対象の一つだ。

いまや、デラックスホテルばかりでなくビジネスホテルでも様々な文化が行き交う時代。多様な文化を受け容れるということはハレーションを惹起する可能性も内包している。

ビジネスホテルの温泉大浴場だからこそ、安かろう悪かろうではないきめ細やかなや対応やマナーの徹底など、ドーミーインが日本の温泉文化をリードするような存在たることを期待したい。それを実現したとき、ドーミーインの人気はさらに高まるのではないだろうか。