血液検査の結果は……

O先生のクリニックに久しぶりに行った。「MTXも痛み止めも飲まず、股関節の矯正をしています」と伝えると、先生は怪訝な顔をした。「痛みは? 日常生活はできていますか?」と聞かれた。痛いけれど、我慢しながら生活していること、薬の副作用が怖くて薬を飲みたくないことも告げた。薬をやめてからリウマチが、どのようになったのか血液検査をしたいと申し出た。

「MTXと痛み止めの薬、湿布は2週間分でいいですか?」と聞かれた。「いりません。薬はやめました」と言うと、痛い時の保険として持っていたらと言われたが、飲まないからいらないと断った。手術にMTX、レミケードとO先生の提案する治療をやってきた。きっぱりと断る私に先生は驚いた様子だった。

今までは検査結果を見るのは気分のいいものではなかった。毎回リウマチ反応や炎症反応の値が高い。ほかの項目も高い数値を示すHや低い数値を示すLがずらっと並ぶ。今回は結果を早く知りたかった。

「リウマチ反応は陽性だが、CRPの炎症反応が0.9に下がっている。前は10あったからいいじゃない。マトリックスメタロプロテアーゼ3(関節中の滑膜組織から作られる酵素)も600とか800だったのが、255と下がっている」と検査結果を見ながらO先生は言う。CRPの正常値が0.3。まずまずだ。これほどまでいい結果が出るとは思っていなかった

「薬を飲まないほうが、身体は調子いいんです」と言うと、「1、2年はこんな感じかもしれない。その後、ガクンと悪くなる可能性がある。薬でコントロールしたほうがいい」と。私は今回の結果から、股関節の矯正を続ける意志を固めた。

H先生に血液検査で数値が下がったと知らせた。顔と頭皮の薬疹も小さくなっていた。
「信じて日常生活の改善を試みたからです。ここに通う患者さんでも、途中からこなくなる人もいます。これを説明するのは難しくて。地獄を見た人にしかわからない」と先生は伝わらないもどかしさを語った。

私は光が見えた。

もう絶対治らないと絶望していた。だからこそ太く短く生きるしかないと思って自分の身体をいじめぬいた。自分の身体を改善することへの可能性を、初めて感じたのだ Photo by iStock
次回は8月23日公開予定です

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