
駐車場に注意!夏休みの運転「ペダルの踏み間違い」を防ぐ3つの技術
この夏、親に伝えておきたい
駐車場ではかかとをつけておくこと
国際交通安全学会による聞き取り調査によると、運転時に右足のかかとが床から離れている人の方が「踏み間違い」を起こす確率が高いことがわかりました。かかとを床につけている人も「踏み間違いかける」ことはあるものの、そのことに気づき、実際の踏み間違いまでには至らないことが多いのではないかと推測されています。
運転中にかかとを床につけたまま運転するべきか否かは(運転教則からも)意見が分かれるところですが、(現実から判断すると)駐車場内に関しては、ブレーキペダルの下にかかとをつけた状態で出し入れするように、親御さんに伝えるのがよいでしょう。ただし、無理矢理癖を治させるようなことは、年齢からも難しいので強制はしないように。

踏み間違いを減らす「股関節ぐるぐる運動」
高齢になると人はどうしても身体の能力が衰えてきます。中でも「ペダルの踏み間違い」に関連してくるのが、右脚の動きの支点となる「股関節」です。
股関節が固まってしまうと、ペダルの細やかな調整がしにくくなります。『図解「ペダルの踏み間違い」はこれで防ぐ』では当研究会の主任体操インストラクターによるさまざまな体操を紹介していますが、ここではその中から「股関節ぐるぐる体操」をご紹介します。ぜひ、親御さんに教えてあげてください。まずは次のイラストをご覧ください。

安定したイスに腰掛けたら、折り畳んだタオルを右脚のひざの裏に挟みます(挟みにくければ、タオルなしでもOK)。両手を左右の太ももの付け根に軽く置き、背筋を伸ばしましょう。
右脚を軽く浮かせて、股関節を動かすように、大きくゆっくりと外回しを5回。ついで内回しを5回。今度は左脚にタオルを挟んで、同様に外回しを5回。ついで内回しを5回行います。
脳と身体の連携を意識しながら、安全のため自然な呼吸を心掛けて、ゆっくりやさしくていねいに行なうこと。無理は禁物です。