子育てという「負担」が女性にのしかかる

内閣府の「平成28年社会生活基本調査」によると、6歳未満の子を持つ夫婦の一日の家事・育児関連時間は、妻が7.34時間、夫が1.23時間と6倍近くも差がある。対して欧米諸国では、平均して妻が6時間程度、夫が3時間程度とその差が2倍程度に収まっている。共働き世帯が専業主婦世帯の2倍近くまで増えている中での日本のこの男女差は、まさに「ワンオペ」状態の家庭が増えていることを意味する。

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現在、日本社会は性別に関係なく平等に働ける社会へと変化してきている。しかしその変化があっても、当然ながら、誰かが家庭内で家事や育児を行うという点は変わらない。その中で「社会人」として働くことに優位な価値を置いてしまうと、家事・育児は単純に負担と認識され、性別による差別が根強く残る日本では、女性にその負担を押しつけるかたちになってしまう。

一方欧米では、上述の「子供が社会に迷惑という空気がない」という点に示されるように、子育てをすることの社会的価値が日本より高い傾向にある。これにより、子育てが「負担」ではなく「やりがい」と認識され、男性が育児へと目を向けやすいと考えられる。このことは家庭内での育児のしやすさに加えて、職場での育児への理解にも繋がる。