杉並区にあるフィンランド流「学童保育」が大切にしている6つのこと

日本の教育とこんなに違っていた
田中 瑠子 プロフィール

「自分で気づくこと」が大切

Finでは、社会構成主義に基づいたフィンランドの6つの教育スタイルを実践している。

(1)一人ひとりを受け入れる

世の中のとらえ方のベースには、その人なりの知識や経験がある。子どもが持つ考えにも耳を傾け、その背景を知ろうとする姿勢が、子どもを受け入れることにつながる。

(2)ポジティブな姿勢で接する

できたことに目を向け、小さな進歩を認める。ポジティブな働きかけに、子どもたちもポジティブに応じるようになる。

 

(3)子ども同士の学び「コーポレートラーニング」を取り入れる

“先生と子ども”よりも、“子どもと子ども”の方がよりフラットな学びの機会が生まれる。子どもは大人がいうことを正解だととらえがちだが、子どものいうことには「どうしてそうなの?」「本当?」と素朴な疑問が持てる。子ども同士の相互コミュニケーションを大切にすることで、気づきの機会をより多く与えられる。

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(4)質問をする

子どもにできるだけ多くの質問を投げかけることで、自分で考える癖を身につける。「Aだったらこうだね。ではBだったらどうだろう」といった応用の質問、「AとBはどっちが大きいかな?」と評価を問う質問、「もし太陽がなかったらどうなるだろう」と想像力を掻き立てる質問など、さまざまな質問をベースにコミュニケーションを進めていく。

(5)フィードバックをする

子どもが作品を作ったり、なにか発言をした際に、「どうしてこう考えたの?」と背景を探り、子ども自身が自分の考えを振り返るような機会を与える。

(6)間違いを喜ぶ

子どもが、事実とは違うことを答えたとき、間違いをただ訂正することはしない。ミスを起こさせるような経験があったのか、本で読んだ知識に誤解があったのかなど、知識と経験の中にどんな間違いがあるのかを探り、子ども自身が納得できるように答えを導く。ただ「それは違う。正解はこうだ」と示しても、子どもの知識と経験に入り込んでいかなければ納得して学ぶことはできない。間違いを発見することで、子どものより深い理解をサポートできる。