「人間の共感について調べる」

数日後、子供が言った。

食べ物に塩がどのくらい入ってるか調べる。あと、人間の共感について調べる

塩か……去年は食べ物に砂糖がどのくらい入っているか調べたので、あきらかに反復だが、共感について調べるというのは面白い。
問題は「共感」のなにについて調べるかだが……という話をすると、

共感する力がどのくらいあるか測る

と言い始めた。どうやって測るんだそんなもん……。10段階評価とかか?

「うん。おれがレベル決める。お母さんは……普段、3くらいかな

低っ! ……確かにドライであまり共感しないタイプではあるが。

「お父さんは6くらいで、あっくんは8で、けんやくん10。先生も10かな」

なんだか人間レベルを測られているようで怖いのだが。
まあいいや。ともかく自由研究はなんとかなるだろう……というところでほっとしていたらさらなる問題が起きた。

「共感を測る」という言葉が小学2年生の言葉から出てくることにこの記事の担当は驚愕した……。よくよく考えるとSNSは共感数値を測っているようなものでは…Photo by iStock

こんな結論ですみません

子供の夏休みの宿題の面倒を見ていたパートナーがキレた。

試験勉強に集中したい。去年はわたしが実家にかえったんだから今年はあなたが帰って

ということで、今ぼくは子供とふたりで実家にいる。
なんだかんだで実家は楽だ。朝から親に子供をあずけて、こうして仕事をしている。
地元が嫌いなので友達もいないし、ずっと家の中にいるだけなのだが。仕事をするにはちょうど良い。

そろそろこの連載タイトルでお察しかと思うが、ぼくは「パパ」という概念が大嫌いである。世間が押し付けてくる、「親になれ」という圧力には徹底的に反抗し続ける。誰がなんと言おうと絶対にだ。

「マトモな親」というなんだかふわっとした小市民的で無害な存在になるくらいなら死ぬ。だからぼくは実家に帰る。夏休みは家族で楽しく! などといった世間の空気はクソだ。ひとりで仕事がしたい。

フリーランスのお父さんがた。夏休みは奥さんを置いて、子供と一緒に実家に帰ってはいかがだろう。丸投げして仕事をしよう。
実家がない方々……お疲れ様です! リスペクト!

この記事の担当者は2人の子持ちですが、夏休みに丸投げできる実家はありません。きっとリスペクトして次の原稿は締切りを守っていただけるのではないかと思われます(今回の原稿の締め切りは当然夏休みに入る前でした) Photo by iStock

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