8月15日 パナマ運河の開通(1914年)

科学 今日はこんな日

地球のみなさん、こんにちは。毎度おなじみ、ブルーバックスのシンボルキャラクターです。今日も "サイエンス365days" のコーナーをお届けします。

"サイエンス365days" は、あの科学者が生まれた、あの現象が発見された、など科学に関する歴史的な出来事を紹介するコーナーです。

この日、大西洋と太平洋をつなぐ全長約80キロメートルの「パナマ運河」が開通し、アメリカの汽船「アンコン号」が初めてこの運河を通過しました。

【写真】パナマ運河第1号航行のアンコン号
開通日に運河を航行するアンコン号 photo by gettyimages

この運河の開通によって、ニューヨークからサンフランシスコへの航路が、約1万5000キロメートルも短縮されることとなりました。しかし開通はちょうど第一次世界大戦の勃発後で、通行量は予想を下回りましたが、戦後になると通商が一気に活発化し、通行量も増えていったそうです。

運河の建設は、1880年にフランスが主導して始められたものですが、不景気などの影響で、途中からアメリカが建設を引き継ぐことになり、じつに35年もの年月をかけてようやく完成にいたりました。

建設には、若き日本の技術者青山士(あおやま・あきら、1878-1963)も従事しました。青山は、東京帝国大学土木工学科を卒業すると、単身パナマに赴き、測量員から始まり副技師長にまで昇進しました。しかし、当時のアメリカの風潮から、外国人、日本人への風当たりが強く、志なかばにして帰国を余儀なくされ、残念ながら完成を見ることは叶わなかったということです。

パナマ運河は、米国土木学会が制定した、20世紀の10大プロジェクトにも選ばれており、英仏海峡トンネルや、エンパイア・ステート・ビルディングとならんで、20世紀を代表する建造物のひとつです。

【写真】現在のパナマ運河
現在のパナマ運河の様子 photo by gettyimages