8月14日 博物学者・作家のシートンが生まれる(1860年)

科学 今日はこんな日

地球のみなさん、こんにちは。毎度おなじみ、ブルーバックスのシンボルキャラクターです。今日も "サイエンス365days" のコーナーをお届けします。

"サイエンス365days" は、あの科学者が生まれた、あの現象が発見された、など科学に関する歴史的な出来事を紹介するコーナーです。

『シートン動物記』などの著作で知られる博物学者で作家の、アーネスト・トンプソン・シートン(Ernest Thompson Seton、1860-1946)が、この日、イギリスのサウスシールズに生まれました。

【写真】アーネスト・トンプソン・シートン
アーネスト・トンプソン・シートン photo by gettyimages

移住先のカナダで、父親が森林開拓の仕事に携わっていた関係で5歳から森林地帯で生活を始め、これが野生動物に興味を持つかけとなったそうです。父親はシートンに厳しかったそうですが、その父親の勧めで絵画を学びはじめました。

トロント、ロンドン、パリで博物学と絵画を学んだシートンは、博物学者として専門書を出版した後、狼退治を依頼されてアメリカ・ニューメキシコに渡ります。狼退治は成功しましたが、捕獲された狼は水や食料をいっさい受け付けず衰弱死してしまい、シートンを悲しませました。この体験が『狼王ロボ(邦題多数あり)』の執筆につながっていきます。

1898年、先に雑誌掲載されて好評を博していたロボの話を冒頭におさめた、野生動物の生態を描いた挿絵入りの『私の知っている野生動物』が出版されます。これがベストセラーとなり、シートンが動物文学をつぎつぎと発表するきっかけになりました。

作家としての活動のほかに、自然保護運動の先駆者の1人としても知られ、鳥類保護の法律整備にも取り組んだそうです。また、ボーイスカウト創設にも尽力しました。

【写真】メキシコ・オオカミ
"ロボ"と同種と考えられているメキシコ・オオカミ photo by gettyimages