前の子と比べてしまった

こりきの性格はとっても人懐っこかった。
リキも人懐っこかったが、マイペースでちょっとツンデレな所があったから、こりきのほうがずっとストレートな甘えっ子だ。

同じゴールデンレトリーバーでも、顔も違えば性格も違う

リキもこりきも元気いっぱいでやんちゃな所は一緒なのだが、こりきは体格がガッチリしている分、破壊力がスゴイ! やんちゃを通り越してジャイアン級だ。

子犬のくせにドドドド……と地響きをたてて家中を走りまわり、雄の成犬のような野太い声で吠えるこりきに、私の中の子犬のイメージは木端微塵に破壊され、正直、最初はちょっと後悔した。

よく考えもしないで、勢いで新しい子を迎えてしまったけれど、やっぱりまだ早過ぎたんじゃないかしら?
この先、この子と上手くやって行けるの?

新しい犬を飼った時に、前の子と比べてしまうという話は聞いたことがあるが、私がまさにそれだった。リキへの想いがまだ薄れないうちにこりきを迎えてしまったものだから、どうしても比べてしまう。しかも、こりきを飼うことにした一番の理由が、「リキの血を引いているから」だったのもマズかった。

私は、こりきが家に来る事になった時、リキとそっくりな子犬が来ることを期待していた。もっと言えば、「リキが生まれ変わってもう一度私の所に帰ってくる」くらいの幻想を抱いてしまっていたのだ。だから、あまりに「リキ」と違う「こりき」にガッカリした。

よく、少女漫画やドラマで、昔の恋人に似ている人に心惹かれて付き合ってみたものの、元彼と比べてしまって上手くいかない…というパターンがあるが、それに似ているかもしれない。

だけど、私の勝手な思いこみで期待されたり失望されたりしては、こりきが可愛そうだ。それは、新しい犬を飼う時に、絶対にやってはいけないことだろう。

こりきはこりき
リキとは違う

多少の葛藤はあったものの、私は何とか気持ちを切り替える努力をした。
まっさらな気持ちで、もう一度最初から犬を飼おう。「こりき」という新しい相棒と一緒に、新しい犬ライフを始めよう!