「セックスの不満」は、セックスだけに限らない

――こうしてハードルを下げれば、男性もプレッシャーから解放されそうですね。

一徹:はい、これだけでもだいぶ違うと思います。あと、セックスレスに不満を抱えているカップルは、セックスに限らず日常生活の中でパートナーに不満を抱えていることが多いように見受けられます。自分と一緒に過ごす時間を大切にしてほしいとか、単純に家事に協力してくれない、といったような。

だからセックスに限らず、自分が相手に対して何かしらの不満を持っているのなら、まずその欲求を自分ひとりで解消できるかどうかということを、ご自身の中で確認してみてください。どうしても自分では解消できないというものだったら、それをちゃんと正直に打ち明けてください。相手を貶めないように、誠実に。

言われた男性側も、何かしら彼女とおしゃべりしてあげたり、思っていることを伝えたり、そういう時間をつくる努力をして欲しいなと思います。例えば、朝食だけは必ず一緒に取る、でもいいと思います。男性は若い頃は「射精欲」が前面に出てきちゃうのですが、ある程度年を重ねると、「あなたのことを承認してますよ」ということが伝わるハグだけでも大丈夫になったりもします

最近は若い人のあいだでもその傾向があります。これからは女性が求めるような精神的な充足感で男性も満たされる時代になっていくのではないかな、と感じています。

〔PHOTO〕Yuki Uchida