女性向けAVレーベル「SILK LABO」の専属俳優という新しい道を開拓し、自らも「RINGTREE(リングツリー)」というAVレーベルを立ち上げた、セクシー男優の一徹。「見ると癒やされる」「愛情を感じる」と女性たちに言わしめた女性向けAVのパイオニアだ。

〔PHOTO〕Yuki Uchida

そんな彼が、近年注目されている「性的同意」の問題と正面から向き合い、好きな人と最高のセックスをする方法について書籍『セックスのほんとう』(ハフポストブックス)にまとめた。男性心理、女性心理の両方を踏まえた、理想的なセックスのあり方とは――率直な考えを聞いた。

性的同意にいち早く取り組んでいたAV業界

―― #MeTooや泥酔中の性被害があとを絶たないなか、「相手が拒否しないからといってセックスすることを同意していることにならない」「ホテルまで一緒に行っても同意していることにはならない」「セックスの途中でも相手が拒否すればそれは同意とは見なされない」といった「性的同意」の考え方が啓蒙されはじめています。そうした状況について、一徹さんはどのように考えていますか?

一徹:『未来のセックス年表 2019-2050』(坂爪真吾著/SB新書)という本を最近読んだのですが、その中の「日本人の性 未来予測カレンダー」には「2029年 同意のないセックスが犯罪になる」と書かれていて、ドキっとしました。この本に書かれていることは、実は僕も「たぶんそうなるだろうな」と日頃から感じていることでした。

今現在、AV業界では女優も男優も、必ず事前に契約を交わすことが義務付けられています。プレイの内容も事前に相談し、細かく話し合いながら作品を撮っています。また、演者と製作者との間に認識の齟齬を生じにくくさせる工夫として、製作の様子を記録する定点カメラを回すなどしています。

仕事でセックスをしているぶん、AV業界ではいち早くこの「性的同意」に取り組むことになりましたが、この流れは確実にプライベートなセックスにも及ぶことになると感じています。

〔PHOTO〕Yuki Uchida