「Amazon Go」の外にホームレスがずらり…テック大国の真実

米国ベイエリアの光と影
岡村 聡 プロフィール

ベイエリアの光と影

GAFAではアップル以外も、フェイスブックはメンローパークに10億ドル(約1,100億円)の巨費を投じて建築界の巨匠フランク・ゲーリー設計の新しい本社施設を完成させていますし、グーグルも現在本社を置いているマウンテンビューやサンノゼで大規模なオフィス拡張プランを打ち出しています。

グーグルは、グループ会社のサイドウォークラボで多数のセンサーやカメラを用いて街全体からビッグデータを収集し、AIを活用してユーティリティや交通システムを制御することで大幅な効率アップを目指すスマートシティ開発に取り組んでいますが、自社オフィスもこうした知見を活かしてアップデートされていくようです。

 

こうしたメガテック企業のオフィス拡張や都市再開発は上記のような郊外にとどまらず、サンフランシスコ市内でも進行しています。現在、ベイエリアではここ20年程の成長を主導してきたネットを活用したB to Cビジネスから、ビッグデータ・AIを軸としたB to Bビジネスへと主役がシフトしつつあります。

GAFAの中でもアマゾンやグーグル、他にもマイクロソフトにおいて、これまでの消費者向けビジネスからクラウドを筆頭とするB to Bビジネスの存在感が増してきていることがその象徴ですが、このB to Bテックビジネスの勝ち組の代表格であるセールスフォースは、サンフランシスコ市内で最高層の自社ビルを完成させました。

セールスフォースタワー〔photo〕筆者撮影

その名もセールスフォースタワーといいますが、超高層ビルだけでなく隣接するバスターミナルと合わせた大規模な再開発となっていて、このターミナルの屋上には空中庭園が整備されており、無料で一般に開放されています。私も子供と一緒に休日にこの庭園を訪れましたが、プレイグランドも整備されている上にボード・卓上ゲームも無料で貸し出してくれ、数時間タダで楽しく遊べました。写真にあるようにゴンドラで地上まで下りられるようになっていてとても遊び心溢れる施設です。

このように、ベイエリア全域でテック企業が主導する形で目もくらむばかりの豪華な大規模開発が多数進行している一方、サンフランシスコの市内ではこうした成長から取り残された影の部分も頻繁に目の当たりにしました。